プロレスラーとしてリングに立ちながら、女子プロレス団体「センダイガールズプロレスリング(仙女)」を率いる里村明衣子さん。東日本大震災を乗り越え、本拠地・仙台での試合チケットが入手困難になるほど仙女の人気を高めた立役者だ。女子プロレス界の横綱とも呼ばれ、独特の存在感にひかれる女性ファンも多い。リング上の姿とはひと味違った、組織を率いる女性として里村さんの率直な思いを聞いた。 泣いたこともあります ――仙台で里村さんの試合を見て、ファンの声援に圧倒されました。でも、2005年に団体をスタートした時は「女子プロレスって何?」という感じだったそうですね。 新人募集のポスターを持って、一軒一軒お店を訪ねて「ポスター貼らせてもらえますか」と仙台の商店街を回りました。300枚ぐらいかな。当時は、女子プロレスがあること自体知られてなくて、「いま忙しいから」と突き返されて。なんだろう、この現実って思って、ス
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