鉄道での長旅に欠かせないのが、土地の味覚がぎっしり詰まった駅弁。その魅惑の中身…ではなく、弁当箱に掛けられている「掛紙」に魅せられた元国鉄マンがいる。東京都府中市の元JR東日本社員、泉和夫さん(61)。全国をめぐり、ネットオークションに目を光らせ、これまで1万枚以上を集めた。「観光名所から時代背景まで、さまざまな物が描かれた掛紙は歴史の証なんです」。一体、1枚1枚からどんな歴史が見えるのか。日本の鉄道は今年で145年目を迎える。10月14日の「鉄道の日」に合わせ聞いてみた。(社会部 市岡豊大) 鉄道の変遷映し出す 七福神の1人、布袋が大きく描かれたコレクションの1枚は、大正初期に国鉄北陸線今庄駅(福井県南越前町)で販売されたもの。旧字体で書かれた「御辨當(おべんとう)」の文字が歴史を感じさせる。販売元の「大黒屋」は明治29年から同駅で駅弁販売を始めた旅館「高野商店」の屋号だという。 この高
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