企業研修などを引き受ける人材コンサルティング大手のアルーは人事部や若手社員などの意識調査をほぼ毎月、実施して、日本企業の人材育成の問題点を明らかにしてきた。6月14日号特集では日経ビジネス編集部と共同で、人材育成担当者300人への「ゆとり世代の新入社員」の教育についても調べた。 そこで浮かび上がるのは企業の人材育成部門がやはり、ゆとり教育世代の育成に頭を悩ましていることだ。今回の調査でも人材育成担当者の7割弱が、「就職氷河期世代よりもゆとり世代の育成が難しくなっている」と回答した。 こうした現状を踏まえ、これから日本企業は若手育成をどのように変えるべきなのか。同社の創業メンバーである池田祐輔取締役と落合文四郎社長に聞いた。 (聞き手は佐藤紀泰=日経ビジネス編集委員)