本当は重要な「通信の秘密」の確保 まさにその「通信の秘密」が、通信事業者だけでなく一般の目にもとまるようになりました。「漫画村問題」そして「通信の最適化問題」です。 漫画村問題は前回のコラムでも取り上げたように、悪意あるWebサイトに対し、通信事業者が主体となり「ブロッキングする」ということが話題になりました。これは、上記の通り通信の秘密を真っ向から破ることになるため、それを理解するエンジニアなどから反対の声が上がっています。 そしてその後、「通信の最適化問題」が噴出しました。ケイ・オプティコムが提供するMVNOサービス「mineo」が、まさに上記のピーク時間帯の山を下げるため、画像や動画の「最適化」を、利用者には通知せずに行っていたという問題です。最適化とはいうものの、これは通信の改ざんともいえる行為です。 これを実際に行うためには、「電気通信事業者の取扱中に係る通信の秘密」を侵し、内容
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