妊娠中の女性が医療機関を受診すると、追加料金がかかる「妊婦加算」。今年4月に始まった仕組みですが、妥当性に議論が起こっています。 「妊娠中ですか? なら、お会計が変わります」。9月、妊婦とみられる女性が皮膚科の会計時にこう言われ、支払いが増えたとツイートすると、当事者らが拡散。「事実上の妊婦税」「少子化を加速させる」とする声が連なりました。 妊婦加算は4月から導入され、3割負担で初診230円、再診110円。深夜や休日、診療時間外はさらに加算され、最も高い初診の深夜受診は、650円増になります。問診票で妊娠中と答えるなどした女性が対象です。妊婦健診を除く全ての診療が対象で、例えばコンタクトレンズを作るために眼科にかかる場合も含まれます。 加算の根拠は何なのでしょう。厚生労働省医療課の担当者は、「妊婦には、胎児に影響が出ないよう安全な薬や診察方法を使うなどの特別な配慮が必要で、その手間を改めて