このノンテクニカルサマリーは、分析結果を踏まえつつ、政策的含意を中心に大胆に記述したもので、DP・PDPの一部分ではありません。分析内容の詳細はDP・PDP本文をお読みください。また、ここに述べられている見解は執筆者個人の責任で発表するものであり、所属する組織および(独)経済産業研究所としての見解を示すものではありません。 人的資本プログラム (第三期:2011~2015年度) 「人的資本という観点から見たメンタルヘルスについての研究」プロジェクト 問題意識 心理学や脳科学において、感情が意思決定に及ぼす影響についての研究が近年盛んに行われている。意思決定についての従来の理論では、感情が意思決定に影響を及ぼすことはなく、感情は外部の出来事や意思決定を反映して受動的に生じるという考え方が主流だったが、近年の研究では、不安などの感情が存在するために、物事の見方が悲観的になったりリスクが高く評価