ビタミンKを与えなかったことでビタミンK欠乏性出血症で乳児が死んだというニュースが何かと話題になっているので、そもそもビタミンK欠乏性出血症で死ぬ確率はどれくらいだったのかを調べてみた。 国立保健医療科学院にリンクのあるこちらの論文:「乳児ビタミンK欠乏性出血症の疫学 わが国における乳児の脳血管疾患による死亡の地域別年次推移に関する分析(PDF)」によれば、1万人の新生児に対し、脳疾患で死亡する確率は0.58〜0.37で、平均的には0.47人/1万人程度。 Wikipediaによれば日本の交通事故死は2009年度で4914人で、人口1億2000万人とした場合の1万人当たりの死亡者数は0.4人/1万人程度なので、新生児を脳疾患で亡くされる人は交通事故にあったようなもの。滅多に無いけどゼロじゃないよ、と。 ビタミンKを新生児に与えることにより、乳児ビタミンK欠乏性出血症発生は下がっているという