修士課程以来、私は一貫してジル・ドゥルーズの哲学を再検討してきました。私のドゥルーズ読解には、二つの柱があります。 (1)修士論文のテーマである「動物への生成変化」。(2)ドゥルーズ哲学と精神分析、芸術との接点において問われる「倒錯」(perversion)。現在、これら二つの柱を以ってドゥルーズ像を建てなおす博士論文をまとめているところです。その結論をスケッチするため、先月、論文「トランスアディクション――動物‐性の生成変化」を『現代思想』に寄稿しました。 とはいえ、このUTCPでは、ドゥルーズ哲学のみを中心とせずに、視野を拡げることを狙っています。そのため、本年度は、「ポジティヴ・ポストヒューマニティ」というキーワードを核とした研究を行っています。それは、次のようなポイントを含むものです。(a)ネガティヴなしかたではなく、ポジティブな──肯定的、実体的、さらにはマテリアルな──しかたで
講演者:森田 團(UTCP) 昨年度、短期教育プログラム「歴史哲学の起源」は、中期教育プログラム「時代と無意識」と共同して活動を行なってきた。今年度は「歴史哲学の起源」の独立した研究会も開催していくつもりである。その第一回として、「カタルシスと崇高――ベンヤミンにおける詩学と歴史哲学」と題した研究発表会を行なう。 昨年度来、「歴史哲学の起源」は、生の自己解釈の枠組みとしての歴史哲学が、ギリシア起源のコスモロジー的思考とユダヤ起源のエスカトロジー的思考の絶えざる交叉、配分によって生成してきたことを、ハイデガー、ベンヤミン、ディルタイ、シュミット、ブルーメンベルク、タウベスなどの哲学を俎上にあげながら示すことを試みてきた。今年度は、引き続きこのような大きな枠組みを堅持しつつ、そこで生じるより具体的な問題を扱う。そのような問題として、今年度は1. 歴史哲学とギリシア悲劇解釈、2. 歴史哲学と予型
目次 : ダウンロード はじめに 羽田正 : ダウンロード 第1部 ジャン・ボベロ氏講演 講演1 世俗化と脱宗教化 ジャン・ボベロ(翻訳=伊達聖伸) : ダウンロード 講演2 フランスにおけるライシテ――歴史と今日の課題 ジャン・ボベロ(翻訳=伊達聖伸) : ダウンロード 第2部 シンポジウム「21世紀世界ライシテ宣言とアジア諸地域の世俗化」 21世紀世界ライシテ宣言について ジャン・ボベロ(翻訳=羽田正) : ダウンロード ライシテと国民統合――「21世紀世界ライシテ宣言」をめぐる若干の考察 増田一夫 : ダウンロード 日本の世俗化と宗教概念 島薗進 : ダウンロード 中国における宗教と世俗化――批判儒教のために 中島隆博 : ダウンロード インドのセキュラリズムの行方――インド憲法、ガンディー、ヒンドゥー・ナショナリズム 近藤光博 : ダウンロード 参考資料: 21世紀世界ライシテ宣言
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