川口さんが持っていたジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメントを読んだ。 著者が2001年に設立しCEOをやっている会社(以下メンロー社と呼ぶ)を題材に、ソフトウェア開発のマネジメント手法について書かれている。本書をソフトウェア開発手法の解説書だと捉えるのは狭すぎる。広い意味での組織マネジメントの実践書である。そのユニークなことは「喜び」を追求していることだ。 「喜び」をマネジメントの主眼に置いているだって?意味がわからない。お前は何を言っているのだ状態である。 詳しくは本書を読んでいただきたいのだが、本書で紹介されている手法の多くは、XP(エクストリームプログラミング)、スクラムなどアジャイルソフトウェア開発として知られている。 それらの手法を愚直に実践しているところが著者の会社の強みであり、凄みである。 例えば、ペアプログラミングで毎週メンバーを入れ替えるとか、XPの導入も