オーケストラの音楽を書く楽しみのひとつに「金管楽器をバンバン鳴らす」というカタルシスがある。 オーケストラは、繊細な音、軽妙な音、重厚な音、哲学的な音、色彩豊かな音などなど、さまざまな音を出すけれど、曲を締めくくる最後のクライマックスは、やはりブラス(金管)の出番だ。 ◇起源は「動物の角」 この「金管楽器」属、現在ではほとんど金属…それも真鍮(Brass:銅と亜鉛の合金)で作られているため「ブラス」(ブラス・セクション)と呼ばれる。 オーケストラで使われるのは、 ・ホルン ・トランペット ・トロンボーン ・チューバ の4種。近代ではこれにサクソフォンが加わる。 金管…と呼ばれるからには、人間が「金属」の製錬技術を持ってから以降の近代の楽器ということになるが、それ以前にも金管楽器の原形はあった。 それは、動物の角(つの)だ。 動物(主に牛)の、中が空洞になっている(湾曲した)円錐形の角に、強
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