ブックマーク / flightsloth.hatenablog.com (2)

  • リミッター - ナマケモノの飛行訓練

    「怒り」は心の器がいっぱいになると爆発するもので、そのタイミングは自ら選んで爆発させているらしい。ラジオでえらい学者さんがそういっていた。 つまり、怒りは蓄積されていくが、発散のタイミングはある程度、自分でコントロールでき、ひとはそれを無意識にも、自ら選んで爆発させているらしい。 それはそうだろう。感情的になるとしたらヤクザのような風体のひとよりも、より立場の弱そうなひとを選んで怒るほうが得策だ。 この理論、平たくいえば、弱者だけに強がる卑怯者のロジックに当て嵌まり、DVやいじめパワハラの構図の説明ともなるのだけれど、完全に否定できない部分もあるはずだ。誰にだって、思い起こせばひとつやふたつ、負けそうもない相手を無意識にも選び、怒りの引き金を引いていたような経験があったことは否定できまい。若い頃には特に。わたしだってそうだ。 それは同世代に侮られないための処世術だったのかもしれないし、

    リミッター - ナマケモノの飛行訓練
  • クジラの問答 - ナマケモノの飛行訓練

    ひとむかし前まで、自然界や野生動物を扱ったドキュメンタリーなどが苦手だった。子どもの頃はむしろ嫌いだった。嫌いというより怖かった。 たとえば海亀。産卵からはじまり、孵化した子ガメたちの海岸から海までの険しい道のり。カニにべられたり海鳥についばまれたり。波打ち際までたどり着いてもなお、荒波はいとも簡単に子ガメを押し返し、濡れた砂浜で力尽きる。 それからナレーション。「海へとたどり着いたわずかな子ガメたちにはこれからも様々なキビシイし自然の試練が待っていることでしょう。」とかなんとか。 哺乳類の子は産まれてすぐに立ち上がる、プルプル足を震わせて必死に立ち上がる。今すぐに天敵から逃げ出す準備をしなくてなならないのだ。とかなんとか。そこで差し込まれる感動的なBGM。 幼いわたしはそんな自然界にひたすら戦慄するばかり。非情で無慈悲。映像から感じるイメージはひたすら過酷な世界でしかない。 ヒエラルキ

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