焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」での集団食中毒事件で、富山県は23日、溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症し入院していた県内の10代男性が死亡したと発表した。一連の食中毒事件での死者は5人目となった。 男性は4月22日、県内の店で家族3人とユッケなどを食べて入院。人工呼吸器を着けていたが、今月22日夜、亡くなった。 県によると、食中毒患者は福井、石川、神奈川の3県と合わせて181人で、HUSを発症した重症患者は、亡くなった人も含めて32人に上った。富山県警などは合同捜査本部を設置し、業務上過失致死傷容疑で捜査を進めている。【衛藤達生、岩嶋悟】