参院特別委で17日、安保関連法案が可決した。自衛官や家族はどう思っているのか。 国会審議で争点の一つである自衛官のリスク論議。法案が成立した場合、自衛官は海外の紛争地などで新たな任務を担うことになる。北海道の陸上自衛隊第2師団に所属する男性自衛官(30代)は「リスクは高まる」とみる。「(政府は)抑止力が増えると言っているが、危ないことも増えると思う」という。 それでも、任務が広がることは歓迎だ。「平和維持活動(PKO)の人気は高い。行ってきた先輩たちが一回り大きくなって帰ってきた感じがする。自衛隊は訓練が多い。PKOはある意味で本番。やりがいを実感したい」 ショックだったのは、学者の多くが法案を「違憲」と指摘したことだ。「俺たち違反のことをさせられるの?」と驚いた。危険でも行く覚悟はある。だが、国民に白い目で見られるのはつらい。「行くからには胸を張って行けるようにしてほしい」という。