ブックマーク / ereni.hatenablog.com (3)

  • 2007-10-12

    というのを好きになるタイプがいて、彼女は「相手が振り向くと飽きるの」と言っていた。 その時彼女が追いかけ回していたのは私に好意を持っている男で、そのことは、彼女からそれとなく告げられて気がついた。私はその人には全く興味が持てなかったけれど、気がついたのは、彼女がそのつまらない男に気を寄せた理由がおそらく彼の私への関心にあるということだった。 彼女は彼の話を、私の前で愉しげにし続けた。たまに私の反応を窺いながら、けれどその話を聞くのは私には別段不愉快ではなかった。同じようなことをする女の子達のようないやらしさが、彼女にはなかったから。 気があるような素振りを見せても、声までかけてくる相手はほとんどいなかったから、私はいい加減飽き飽きしていた。彼らがそのくだらない自己完結の遊びをするなら、付き合う謂れはどこにもなかったし、自分が誰かを好きになるということもなかったから。 そのすぐ後彼女達とは縁

    2007-10-12
    Hil
    Hil 2007/10/13
  • 2007-10-13

    少し身体が楽になって、つらつら考えていた。自分にとっての現実は常に人と違っていたことをだ。 大概の場所で私はよそ者として扱われたか、もしくはその裏側ではじき出そうとする力を痛感することになった。 それは一つの現実でしかないのだが、私はそこで子供ではなかった。歩くべき道はいずれ消失することを知っていて、そこで生きていくことを常に考えていた。それは当たり前のこととして現実のことでしかなく、私は誰のことも傷つけたくなかっただけの話だっただろう。 全てぐちゃぐちゃになってしまう。疲れ切って何もかも耐えられなくなる。 自分の言葉が書いていけない事とわかっていても、もう今更どこにも戻れないから。泣くだけ泣いたってどうしようもない。仕方がない。私の身体はこうなのだから。 こうやって何も言えなかったときと、何が違うんだろう。あの頃と今で、言っていけないことを書くようになって、何が変わったんだろう。人の迷惑

    2007-10-13
    Hil
    Hil 2007/10/13
  • 桜 - エレニの日記

    桜がきれいに咲く公園があって、昔からその時期にはその公園に行く。 記憶の中にあるそれとはずいぶんと周辺の景色が変わってしまったが、なんということもなく雑踏に紛れる。 恋人を連れた男と目が合って、少しの間視線が絡んだ。 男は連れに声をかけられ互いに気を離したけれど、この男がひとりであったら私には気づかなかったのだろうと、漠然と思う。 その日は季節はずれのブーツを履いて、桜を見ながら私はひとりになれないままだった。

    桜 - エレニの日記
    Hil
    Hil 2007/10/11
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