2月20日、BSデジタル放送新チャンネルの試験電波発射がはじまり、そして高速が売りだったはずの新しいモバイル通信サービスがダウンした(関連記事:BS新チャンネルの試験電波によりソフトバンクの1.5GHz帯に影響発生)。何が起っているのか、なぜそんなことになったのか、考えてみた。 何が干渉しているのか 今回問題になっているBSデジタル21チャンネル、23チャンネルの試験電波の周波数は、それぞれ12.09758GHz~12.12458GHzと12.13594GHz~12.16294GHz。だが、この電波が直接、ソフトバンクの1.5GHz帯に干渉しているわけではない。 衛星放送受信時には、アンテナで受信した電波を同軸ケーブルで受信機等に伝送するが、そのまま高い周波数の電波を同軸ケーブルで伝送すると信号損失が大きくなりすぎて効率が悪い。そのため、受信アンテナ部で低い周波数に変換(ダウンコンバート)