普通列車も減速検討 JR北海道ローカル線、老朽設備の負担軽減 (06/10 17:00) JR北海道が、一部ローカル線の普通列車で減速運転を行う方向で検討に入ったことが10日分かった。老朽化した車両やレールにかかる負担を最小限に抑え、運行の安全を確実にする狙い。現在特急で行っている減速や減便をさらに拡大することも視野に入れている。これと併せ、2014年度からの5年間で安全性の向上におよそ2800億円を費やす考えだ。3年前の石勝線特急脱線炎上事故から続発した重大トラブルを再び起こさないよう、鉄路の安全基盤を抜本的に立て直す。 JR北海道が減速運転を検討しているのは、路盤が弱く土砂崩れが起きやすいローカル線。レールへの負担を軽くするほか、万一の災害の際も安全に停車できるよう、普通列車の速度を下げる。具体的な路線や時期は今後詰める。<北海道新聞6月10日夕刊掲載> 前の記事 次の記事