厚生労働大臣の諮問機関、社会保障審議会の部会は、けがや病気で働けなくなった場合に、医療保険から支払われる「傷病手当金」などについて、不当に高額な請求が行われている例があるとして、見直しに向けて具体的な検討を進めることになりました。 社会保障審議会の医療保険部会は、23日会合を開き、けがや病気で働けなくなった場合に収入を補填するため、医療保険から支給されている「傷病手当金」などについて意見をかわしました。 この中で、委員からは「手当てを計算する基準となる収入を引き上げて、不正に高額な手当を請求していると疑われる例がある」という指摘や、「不正があれば放置せず、速やかに対策を取るべきだ」といった意見が出されました。 また、海外で病気になった場合に、現地でかかった医療費を日本で加入している医療保険から支払う制度を巡っても、「実際に海外に行っていないにもかかわらず、請求するなどの不正が後を絶たない」