急速に普及するスマートフォンの陰で、「ガラパゴスケータイ(ガラケー)」と呼ばれる従来型携帯電話の出荷台数も堅調に推移していることはあまり知られていない。法人や高齢者の底堅い需要に加え、電池のもちを含めた使い勝手の良さやスマホの約半額という維持費の安さにひかれ、スマホからガラケーに戻ってくる需要も市場を下支えしている。パナソニックなどは新機能を搭載した機種の投入や新サービスを始め、ガラケーの需要掘り起こしを進める。(橋本亮) ◆出荷堅調 「減少したとはいえ、従来型携帯電話の出荷台数は依然として、高い水準の市場規模を誇っている」。国内ガラケー市場でシェア首位を確保するパナソニックの担当者は、足元の市場動向をこう解説する。 一時期より勢いこそ衰えたものの、平成26年度のガラケーの出荷台数は1040万台で、パソコン(919万台)やデジタルカメラ(578万台)、薄型テレビ(545万台)を上回る
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