東京都は17日、築地市場(中央区)で水産仲卸業者らにろ過した海水を供給する設備が故障したと発表した。 設置から50年以上経過しており、老朽化が原因とみられる。市場では隅田川河口から取水し、ろ過や滅菌処理した上で店舗の床洗浄や活魚水槽に使っている。 1935年に開場した築地市場では設備の多くが老朽化し、豊洲市場(江東区)への移転を決めた理由の一つになっていた。小池百合子知事は17日の定例記者会見で、緊急措置を講じるよう指示したことを明らかにした上で「豊洲移転を前提にしていたので築地の改修がほったらかしにされた」と、これまでの都の対応を批判した。