バンアレン帯があるのは、地球から約3000kmと、約2万kmの2か所。バンアレン帯では電波が飛び交っています。その電波の解析から発見された宇宙の音があります(※動画で確認できます)。 「この電波は宇宙では(空気がないため)聞くことができないんですけど、地上でスピーカーにつなげて再生すると、小鳥の声のように聞こえることから、“宇宙のさえずり”と呼ばれています」(名古屋大学 宇宙地球環境研究所・三好准教授) さえずりの音はバンアレン帯の大きさの変化で大きくなったり小さくなったりするといいます。バンアレン帯の大きさは、太陽が爆発したときに発生する宇宙嵐によって、変化することがわかりました。さらに、通信障害や、停電といった私たちの生活、北極や南極付近で観測されるオーロラにもバンアレン帯が影響しているといいます。 2016年12月、JAXAはバンアレン帯探査衛星(ERG)をイプシロン2号機で打ち上げ