不要になった本やDVDなどを回収し、換金して教育研究費に充てる古本募金制度を、京都府の福知山公立大が始めた。福知山市役所に回収箱を設置するなどして、市民に協力を呼び掛けている。 同様の制度は、全国の大学で広がっている。福知山公立大では、8月に古本の査定や換金を行う埼玉県の業者と契約を交わし、準備を進めてきた。 書籍のほか、ゲームソフトやアクセサリーなどの貴金属類も回収対象としている。市役所1階のロビーに専用の回収箱を設置したほか、宅配業者が自宅まで訪問し、回収するサービスもある。 回収後は、業者が査定を行い、換金した分が同大学に寄付される。寄付者には「寄付証明書」が発行され、所得税などの控除が受けられる。 企画を担当した大学職員矢野隆さん(33)は「寄付金は研究書や備品の購入に使う予定で、研究環境の充実のためにも、ぜひ協力してほしい」と話す。 回収や寄付の問い合わせは古本募金きしゃぽん(0