東芝松下ディスプレイテクノロジー(TMD)と出光興産は20日、携帯機器向けの低分子有機ELディスプレイを共同で開発したと発表した。2.2型QVGAの場合、消費電力は100mW、半減輝度寿命は6万時間(200cd/m2 : 全白時)に及ぶという。 両社は2005年から共同開発を進めてきた。今回発表された有機ELディスプレイは、TMDのTFT基板設計技術および素子設計技術と、出光興産が開発したRGB発光材を含む周辺材料を組み合わせたもの。これによりTMDの従来製品との比較で消費電力は約10分の1、寿命は約30倍となった。 両社は今後、この成果を元に携帯機器用の中小型ディスプレイの量産化に向けた技術開発を行っていくという。