腔腸(こうちょう)動物門花虫綱八放サンゴ亜綱ヤギ目Gorgonaceaの海産動物の総称。個虫は羽状突起をもった8本の触手と8枚の隔膜とをもつ。すべて群体となり、群体の中心に角質あるいはそれに石灰質を膠着(こうちゃく)した骨軸をもち、下端で岩礁などに固着することによって八放サンゴ類のほかの目から区別される。18科約120属に属する多くの種が知られ、やや高緯度地方にも少数のものが生息するが、ほとんどの種は暖海の潮間帯より1000メートルの深海にまで分布する。とくにインド洋から西太平洋と西インド諸島の熱帯海域に多い。群体は一般に平面的な樹枝状分岐をし扇状となるが、なかにはまったく分岐をせずに鞭(むち)状となるもの、さらに膜状あるいは葉状となるものもある。骨軸上に共肉が厚く覆い、個虫は共肉中に埋まるか、あるいは共肉表面より突出している。個虫の胃腔は短く、共肉内に埋まり、骨軸中へは侵入しない。共肉内
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