りゅうずとは何か? 一般的な腕時計では、りゅうずは文字板の3時の位置の時計側面に配置されている時計部品の一つです。 同じように時計側面に付いているプッシュボタン(ボタン)とくらべて、りゅうずはあまり使われているようには思われません。 しかし、「時刻合わせ」など時計を本格的に調節するときには、頻繁に使用されています。 そんなりゅうずですが、実はプッシュボタンよりも古くから存在し、驚くことに、その歴史は機械式時計の発明以前までさかのぼることができるのです。 日本の「りゅうず」は、竜の形をした飾りだった? 「りゅうず」は漢字で「竜頭」と書きます。 その歴史は、機械式時計が発明される遥か以前にさかのぼります。 もともとは、お寺の釣鐘(つりがね)をつり下げるための綱を通す部分である「鈕(ちゅう)」が、日本では「竜頭」と呼ばれていました。 姿が龍に似ていて、よく吼えると言われた「蒲牢(ほろう)」という