2018年に大手シンクタンク・野村総合研究所が発表した「キャッシュレス化推進に向けた国内外の現状認識」によれば、2016年の日本のキャッシュレス比率は19.8%。この結果を他の先進国と比較してみると、フランスが40.0%、アメリカ46.0%、イギリスが68.7%と日本の2倍・3倍の数値だった。1位の韓国に至っては96.4%という驚異的な結果となっており、いかに日本がキャッシュレス決済の普及に苦戦しているかがわかるだろう。 【国別キャッシュレス決済事情】 1.韓国 経済産業省が2018年に公表した調査結果では、韓国で主流のキャッシュレス決済は「クレジットカード決済」。その割合はキャッシュレス決済全体の70%以上だ。韓国でここまでクレジットカード決済が浸透した理由は、「クレジットカードの利用総額のうち20%が所得控除になる」減税措置や、「1,000円以上のクレジット決済で宝くじに参加する権利を