沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件をめぐり、その模様を撮影した映像を動画投稿サイトに流出させたとして、捜査当局は国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで、現職の海上保安官(43)に対する任意捜査を続けている。前代未聞の流出は何が原因で引き起こされたのか。政府の責任の有無はどうなのか。ともに衆院予算委員会の理事で、今月1日に事件の編集映像を視聴した自民党の武部勤衆院議員と民主党の中川正春衆院議員に意見を聞いた。 ◇ ≪武部勤氏≫信頼回復のため公開必要 ○政権への怒りあった −−映像を流出させたとされる海上保安官の行動をどう考えるか 「海上保安官は海の上で限られたスペースで生活し、体を張って海上警備に当たっている。仕事も過酷で、職務に対しての使命感もものすごく強い。しかし、真実を隠蔽(いんぺい)し、責任を海保や検察に押し付けた菅政権の無責任さへの怒り、中国に配