自民党の谷垣禎一総裁が民主党との「大連立」に応じない方針を固めたことに6日、民主党内には失望が広がった。参院で野党が過半数を占めるねじれ国会のままでは、復興のための増税など難問が山積する震災対応を乗り切れないという認識があるためだ。菅首相が障害になるなら、「菅抜き大連立」を探ろうという動きは今後も民主党内でくすぶりそうだ。【野原大輔、朝日弘行】 民主党幹部は「菅首相が辞めれば大連立がうまくいくという点で、仙谷由人官房副長官と自民党の大島理森副総裁、石原伸晃幹事長の考えは一致している」と語る。自民党の中堅衆院議員は「これからは菅さんが辞めるように民主党内世論を高めればいい」と指摘する。自民党の大連立拒否は「菅首相でなければ応じる」という含みも残している。 民主党が統一地方選で敗北した場合、自民党からみれば「負けた菅首相」と組むメリットはいよいよなくなる。本格的な震災対策として6、7月にも提出