今年はなぜか有名人がたくさん亡くなったような気がする。志村けんの衝撃が大きかった分、その後の訃報に敏感になっていたため余計にそう感じるのかもしれない。そのなかで個人的に一番ショックだったのは、漫画家の明智抄の訃報だった。始末人シリーズがとても好きだったのだけど、ここ何年かの間にやっと読んだ『サンプル・キティ』や『死神の惑星』もものすごい作品だった。読み終えてしばらくの間は呆然としていたし、今も怖くておいそれとは読み返せないくらいだ。これらを作り上げた人はもうこの世にいないんだな、もう新たな作品を読むことはできないんだな。でも、いまだに信じられない。