「そぉ〜なの、もぉ〜困っちゃってぇ〜、って、何で知ってるのおじさん?」 おじさんって、まぁ、その辺の若いオネエチャンからしたらワタシも立派なおじさんなんだろうけど、それよりもこの鈍にぶさは何だ? ワタシが探偵だってさっき身分証見せたよな? これが噂うわさの天然って奴か? ワタシは半なかば呆あきれながらも身を乗り出してMOMOちゃんに説明を始めた。 「あのねぇ、ワタシはキミのジャーマネさんから頼まれてキミを探してたの、それで、キミの事を聞き込んでる最中にストーカーの事を聞いて、ついでにキミの事務所の前でこの人とお知り合いになった訳わけ。判る?」 「ふぅ〜ん、そぉなんだ〜」 MOMOちゃんは大仰おおぎょうに頷くと、おちょぼ口で麦茶を啜すすった。本当に判ってんのか不安だったが、ワタシは話を続けた。 「でね、このキミの大ファンのお兄ちゃんが、キミがここに居るって教えてくれたからオジサンはここに来た
![「その男、ジョーカー」EPISODE1「卒業」#12|松田悠士郎](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0bcaba1f28a379de2abfb954963e53c01e2a7d11/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F143475778%2Frectangle_large_type_2_84fb9afa54f94e31cff6e466b3a928c6.png%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)