医師不足対策として、文部科学省は来年度の大学医学部の定員を、過去最多だった今年度より、さらに369人増やし8855人とすることを決めた。17日朝の関係閣僚会議で報告した。増員分のほとんどは、各都道府県側から医学部に「入学枠」として設けてもらい、卒業生に、その地域で働いてもらう方法を想定している。今後も10年間、同水準の定員を続ける方針という。 医学部定員は84年度の8280人をピークに減り、07年度は7625人だった。しかし、地域医療を担う医師の不足が深刻になり、08年度は168人増、今年度は693人増やして過去最多となった。 来年度の定員について文科省は、政府の「骨太の方針09」に「医師等人材確保対策を講ずる」と明記されたことを受け、さらに増やすことにした。10月末までに大学側から申請してもらう。 今回の特徴は、都道府県が、地元の大学だけでなく、他の自治体にある大学とも協議して「入