京都市右京区の東林院で14日から、この時期恒例の夜間拝観「梵燈(ぼんとう)のあかりに親しむ会」が始まる。梵燈は瓦とろうそくを使った照明で、13日は試験点灯が行われた。夕暮れ時、梵燈やあんどん、地面に置いたろうそくの火が静かに揺らめき、枯れ山水の白砂やコケの緑を照らした。 西川玄房(げんぼう)住職(83)が25年ほど前に始めた。今年は禅語の「今日亦無事(こんにちもまたぶじ)」にちなみ、あんどんに「今日」と書き込み、ろうそくを並べて「亦無事」の文字をかたどった。夜間拝観は23日まで。午後6~9時で拝観料は600円。