ランサムウェアによる攻撃の被害を報じるニュースが後を絶ちません。特に最近では従来のばらまき型メールなどを発端とする不特定多数の個人を狙ったものよりも、特定の企業・組織をターゲットにした「標的型ランサムウェア」に関するニュースを目にする機会の方が多いくらいで、もしかすると現在の我々は本ブログでこれから紹介するようなランサムウェアによるサイバー犯罪のパラダイムシフトの真っ只中にいると言えるのかもしれません。 本記事では、この「標的型ランサムウェア」による攻撃について、主に 攻撃者の狙い攻撃全体の手口 (TTPs)攻撃者の組織構造の3つの観点からまとめています。読者としては経営者から脅威リサーチャーまでの幅広い範囲を想定しておりますが、先ずは軽い気持ちで読んでいただけますと幸いです。なお、8月20日には、以下のように IPA も標的型ランサムウェアに関するレポートを公表したこともあり、筆者も個人