通信コスト削減やデジタル通信の特徴を活かした豊富な機能などのメリットを備えるVoIP(Voice over IP)。個人、そして企業の間で急速に広がっているが、Black Hat BriefingsにおいてVoIPがサイバー犯罪に利用される可能性が示された。講演者は、3Com傘下のTippingPointの研究者であるDavid Endler氏とSecureLogixのCTOであるMark Collier氏だ。 Endler氏は「(VoIPは)具体的な脅威すら現れていない非常に早い段階であるにも関わらず、幅広い採用が急速に進んでいる」と指摘する。ネット利用に伴う脅威が検証されない状態で幅広い普及が進んだパソコンと同様に、深刻なセキュリティ問題に直面する可能性があるという。 米国では今年の6月にマイアミで、Edwin Andres Penaというベネズエラ系の男(23歳)がコンピュータ詐欺お