Nipponia nippon ニッポニア・ニッポン というとてつもない学名を持つトキは、1995年に日本国内での絶滅が確認されたトリです。大型で迫力のあるトリだとは思いますが、私にはそれほど美しいトリには見えません。顔が赤いのは、そこだけ羽毛がなく赤い皮膚が見えているからだそうで、その点は北海道のタンチョウの赤い頭が赤いのと同じですね。 そのタンチョウも、一時は絶滅したと考えられていたものが、地元住民の努力で持ち直し、今では1000羽以上にも増え、一部では「増えすぎ」という声さえ聞かれるようになりました。タンチョウの場合は、絶滅を免れた十数羽から個体数が持ち直したのですが、トキの場合は絶滅の危機が認識され保護が始まった時には100羽前後がいたにもかかわらず、それを絶滅から救うことができなかったということを厳しく認識すべきだろうと考えます。 乱獲や農薬などが絶滅の原因として指摘されています