「響きのよい甘美な言葉たち」と、それらが織りなす「二項対立図式」には注意が必要です。 例えば「甘美な言葉たちの織りなす二項対立」として第一にあげられるのは「気づき」と「教える」。 人材開発の世界は、いわば「気づき」信仰に充ち満ちています。 「気づくこと」がよいことで 「教えること」は悪いこと とされます。 しかし、現実は、それほど「甘く」はありません。 「自ら気づく人」もいれば、「永遠に気づかない人」もいるのです。 「気づいたふり」をして、「自らを何も変えようとしない人」もいます。 何もわからない人には「教えなければならない」ときもあるのです。 「永遠に気づかない人」には、教え込まなければならないときもあるのです。 大切なのは「二項対立を超えること」です。 「教えること」によって「気づけば」よいのですし 「気づくこと」で、さらに「教えられればよい」 のです。 「教えること」や「気づくこと」
![人材開発の世界を支配する「気づき信仰」と「自律信仰」!? | 立教大学 経営学部 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する | NAKAHARA-LAB.net](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/340b2fc443356ededf1b84a31e6ec9c65c690d6f/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.nakahara-lab.net%2Fcommon%2Fimages%2Fcommon%2Fogp3.jpg%3F1719818416)