国立天文台ハワイ観測所で行われてきた天文学の教育普及イベントの中でも、2005年8月に実施した「すばるマカリィ・スクール」は特別なプログラムでした。天文学者でも利用するのが難しいすばる望遠鏡を、高校生が自分たちで考えた研究テーマで観測を行える公募型プログラム──それが「すばるマカリィ・スクール」です。マカリィ (Makali`i) はハワイ語で、プレアデス星団 (日本語名「すばる」)を意味します。 研究テーマの募集期間が1ヶ月半と短かったにもかかわらず、全国 27 の高校、高等専門学校から応募がありました。厳正な審査の結果、第一次関門の書類審査を通過したのは成蹊高等学校、埼玉県立春日部女子高等学校、長野工業高等専門学校、埼玉県立越谷北高等学校、広島県立広島国泰寺高等学校の5校です。 選ばれた 5校の生徒・学生たちは、第二関門の公開面接審査を国立天文台三鷹キャンパスで2005年6月10日に受