NASAの火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーが先月に消息を絶ったことは記憶に新しいですが、その遺した火星表面の画像を調査したところ、ごく最近に水が流れたことを示唆する痕跡が二ヶ所で発見されたとのことです(NASAのニュース、毎日新聞の記事)。 いずれも時期をずらした2枚の写真の差から判明したもので、アラビア地方にあるクレーターは1999年と2005年、シレーン地方のクレーターでは2001年と2005年で痕跡の有無が確認できます。この間に地下の氷が溶け、地表へ噴出したのだろうと推測されるわけですね。 火星には過去に大量の水があったと考えられていますが、現在でも地下に水分を含んだ場所があるとしたら、生命の存在もないとは言い切れません。今後の火星探査に要注目です。 ちと訂正すると、流れの痕跡が見つかったのはTerra Sirenum(2001-2005年の間)とCentauri Mont