◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)10日目 パリ五輪・陸上競技の10日目のイブニングセッションで行われた女子やり投で、北口榛花(JAL)が65m80をマークして金メダルを獲得した。今大会、陸上競技で初のメダルをもたらしたこの金メダルは、日本女子トラック&フィールド初の快挙。陸上競技の金メダルは2004年アテネ五輪(男子ハンマー投・室伏広治/女子マラソン・野口みずき)以来となる。昨年のブダペスト世界選手権を制しており、真の世界一となった。 この快挙までの今季の道のりは苦しい日々だった。 5月13日、夜。大学時代から通う東池袋の治療院「SSSA」に北口、トレーナーのチーム、解剖学的立位肢位のアドバイスを受ける足立和隆氏、姿勢の測定などを担う東京有明医療大の小山浩司氏、そして家族も交えて緊急ミーティングが開かれた。 「春に身体が硬直して動かなくなりました」 帰国直前のスペイ