19年ぶりに保護されたカンボジアの野生娘が10ヶ月目にして村を脱走、密林に帰る ― 引き離された“彼氏”が恋しくて 今年の1月、カンボジア北西部ラッタナキリ県のオヤダオ地区で、8歳のときにジャングルの中で迷子になった娘が19年ぶりに保護された話を当ブログで取り上げた。このニュースは、その後、日本のメディアでも盛んに伝えられたので憶えておられる人も多いだろう。 保護された娘、ロチョム・プンギエンさん(日本の新聞等では“ロチョム・プチエン”と表記)は、もはや少女ではなく27歳になっていた。最初は、19年前に姿を消した少女とは別人である可能性も疑われていたが、結局、少数民族「プノン族」の村で駐在警官をしているサル・ロウさんの娘であることが確認された。 保護された後、両親や村人たちとほとんどコミュニケーションが取れない状態が続いていた。いつまで経っても話せる言葉は、「お母さん」、「お父さん」、「お