[重要なお知らせ (2023/8/12)] 現在,スライドの p.10 に不十分な記述があります.ルートの答えは 0 以上の数に限定することに注意してください (たとえば -3 を 2 乗しても 9 ですが,ルート 9 は -3 ではありません).なお,現在筆者のパソコンが修理中でデータがないので,修…
[重要なお知らせ (2023/8/12)] 現在,スライドの p.10 に不十分な記述があります.ルートの答えは 0 以上の数に限定することに注意してください (たとえば -3 を 2 乗しても 9 ですが,ルート 9 は -3 ではありません).なお,現在筆者のパソコンが修理中でデータがないので,修…
絶対わすれるでしょ. 三角関数の加法定理は,文系でも理系でも,誰しもが高校で習うんですが,意外と図形的な意味を理解してる人って少ないんです. ということで,今回はこの,加法定理を折り紙を使って理解してみましょう. 折り紙を使った証明 例えば,下にこんな折り紙があると考えます. これを,真ん中あたりで折ってみましょう. すると,以下のようになりますね. ここではわかりやすいように,表と裏が違う色の折り紙を使っています. 折り目の長さが1だったとして考えてみましょう. この青い部分の三角形だけ抜き出して考えてみましょう. 以下の図のように,折った角度が角\(\alpha\)だとすると,青い三角形の各辺の長さは以下のようになりますね. 今は,青い部分の三角形だけを抜き出したので,元の場所に戻してあげます. 以下の図に示す場所を角\(\beta\)とします. 小学校で,「三角形の3つの角の和は18
チャート式・・・しかないですよね。今更またこの問題集かよ!って思うかもしれませんが、センター試験レベルならば、この黄チャートの基本例題と重要例題が解ければ、解けない問題はほとんどないはずです。「おすすめ 数学 勉強法」とかで検索するとたくさんの記事がヒットし、数学の勉強法については本当にいろいろ手法があるとは思いますが、センター試験だけなら黄チャートだけで余裕でセンター試験の数学の9割はとることができます。 僕はこの黄チャートを高校三年生の夏休みの間一ヶ月間に集中して5回通りくらいやりました。5回通りもこなしたと書くとすごい用意見えるかもしれませんが、後半は結構スラスラ解けてしまうので、かなり飛ばしながら進めて言った結果、そこまで時間はかかりませんでした。 でも本当にこの黄チャートの反復勉強法だけで過去問の正答率は80%以上になった記憶があります。(ちなみにそれまでは5割程度だったので、か
「アラブ世界では代数学が発展した」とはよく聞くけど、どうも自分の中でしっくりきていなかったというか、要するにあんな難しいものがどうやって始まり発展したのだろう? と気になっていたのですが、最近思うのです。代数学の始まりとは、「イコールの学問」だったのではないか? と。 つまり、「ある数を2乗して1引いたら元の数と同じになるような数はあるかな?」とか、「1引いてから2乗したら元の数の2倍になるような数があったら面白そうじゃない?」みたいな素朴な疑問から始まったのではないかと思うのです。なにかの操作をした数と別の操作をした数が「同じ」、すなわちイコールの学問ではないかと。 これは現代の言葉で言えば前者は「」、後者は「」のことになります。これはまさに方程式です。「代数学が発展した」「方程式の学問が発展した」っていきなり言われても実感がわかないけど、こういう素朴な疑問から始まったとしたら、最初期の
このページは高校物理を履修しなかったり、大学数学の基礎知識をまだ学んでいない人が主な対象です。 インターネット上で手軽に得られて分かりやすい教材を紹介します。 まずは、物理学実験から題材を選びましたが、 ここで取り上げてもらいたいモノがありましたら、 iphe-butsuri(at)edu.kobe-u.ac.jp ( atを@に変換)までメール下さい。 レポートの書き方 質問として最も多い題材だと思います。 北里大学・野島高彦先生という方が化学実験を担当されていて非常に分かりやすいページを用意されています。 実験レポートの書き方(1)実験レポートって何でしょう? http://takahikonojima.hatenablog.jp/entry/2013/06/01/010000 実験レポートの書き方(2)それぞれの項目には何を書くのか? http://takahikonojima.ha
こんにちは、STUDY HACKER編集部です。 2014年11月に大ヒットした記事「数学嫌いの東大生が実践していた『読むだけ数学勉強法』」がマイナビ様より、電子書籍としてリリースされました。Amazon (Kindle), 楽天KOBO, マイナビeBooksにて発売中です。 「数学嫌いの東大生が実践していた『読むだけ数学勉強法』」 矢野友理著 マイナビ(電子書籍版) 2015年 私は数学があまり得意ではありませんでした。 苦手だけど好き!という人は勉強を頑張れますが、苦手だから嫌い!という人は勉強する気になれないと思います。 著者の矢野友理さんは、当時数学が大嫌いな高校生で、成績も高校に入ってからどんどん下がってしまったといいます。 普通数学の勉強といえば、紙とえんぴつをもってシコシコノートに計算する……。そんなやり方では到底できっこない……。そう考えた矢野さんは画期的な方法で数学の勉
こんばんは。艦これのメンテが伸びてしまったのでTwitterをダラダラ見ていたら、こんなソフトが紹介されていました。 Download Microsoft Mathematics 4.0 (英語) from Official Microsoft Download Center (英語)とか書かれていますけど、ページに行けば普通に日本語版がダウンロードできます。 試しに起動してみたんですが、こいつが相当にすごい。数学のソフトで無料のものと言ったら、自分が知ってるものではscilabとかfunctionViewとかぐらいしかなかったんですが、このMicrosoft Mathematicsは数学の宿題を消すために生まれてきたかのようなソフトです。 たとえば、とても簡単な例として、xを0~1で定積分を求めると、 こんな感じで回答が出るんですが、注目すべきはこの中央の「解法」ってところです。試しに押
講義ノートの目次へ 微分方程式の基礎を学ぶための講義ノートPDF。 独学に使えるオンライン教科書を集めた。院試対策の演習問題と解答もある。 微分方程式は,大学1年で必ず押さえておこう。 そうしないとあちこちで(ほとんど全分野で!)つまづいてしまう。 物理や工学の他にも,化学反応,生き物の個体数,価格の変動…などなど, 「数式で動きをモデリング」する時に何にでも使う。早いうちにマスターしよう。 とくに解が厳密に求められるケースでは, 解き方のパターンを一通り押さえておく必要がある。 求積法 →解を積分で表現 級数解 →解を無限和で表現 演算子法やラプラス変換 →代数的・記号的な操作 こういった基礎ができれば,次はもっと実用的な段階にステップアップできる: 難しい微分方程式の場合,コンピュータで数値的に シミュレーションして解を求める。 ルンゲ・クッタ法などのアルゴリズムを使う。 現実世界では
このブログをはじめてから2年8か月と少し(ちょうど1000日くらい)が経った。 これまでに公開したエントリの数は299。 つまり、このエントリは記念すべき第300号!というわけ。 ブログとしてある程度の存在を認められるには300記事が1つの目安であるという説があるので[要出典]、 この300回目のエントリは当ブログにとって大きな節目と言える。 前回299号のエントリでは「なぜWikioediaはわかりにくいのか(数学とか)」という内容を書いた。 そこで言いたかったことを3行でまとめると次の通り。 ■ Wikipediaの説明は理工系の初学者にはわかりにくいね。 ■ そもそも説明のアプローチ(思想とも言う)が違うので、わかりにくくて当然だね。 ■ もっとわかりやすい説明の仕方がありそうだね。特に図を使った説明は直観的な理解を助ける力があるね。 まぁ、だいたいこんな感じ。 そして、その記事につ
波紋と螺旋とフィボナッチ 作者:近藤 滋学研メディカル秀潤社Amazon きっかけ こんなタイトルで無視できるわけがない。 波紋 / ジョジョの奇妙な冒険 3 (ジャンプコミックス)より 螺旋 / STEEL BALL RUN vol.11―ジョジョの奇妙な冒険Part7 (11) (ジャンプコミックス)より 俺の書評記事を読んでくれている人は知っているだろうが、俺はマンガやアニメをきっかけに本を買うことが多い。逆に本を読み解く際にマンガやアニメを使うことも多い。そしてこのタイトルである。俺が無視できるわけがない。 きっかけは新聞の書評記事だった。普段の俺は新聞を読まない。その時はたまたま実家に帰ってゴロゴロしていたら、たまたま新聞が俺の下にあったのだ。そして馴染みのある単語が目に入った。 実家の俺 / スティール・ボール・ラン (1) ジャンプコミックスより そこにはこう書いてあった。『
2013年12月27日19:03 画像スレ コメント( 0 ) 【画像】 数学の先生が出した、最後の課題が凄すぎると話題にwwwwwwwwwwwwww Tweet 元スレ:http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news/1388123684/ 1: バックドロップ(岡山県):2013/12/27(金) 14:54:44.79 ID:YvhlIBcf0 数学の先生が出した最後の課題晒します https://twitter.com/_K7P_/status/416225630909255680 クラスメイトの女装を手伝ったら可愛すぎて震えが止まらない件 旦那が何を言っているかわからない件 オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より 生活保護:知られざる恐怖の現場 最強の武道とは何か 医者が教える 人が死ぬときに後悔する34の
数学の「正しさ」について、ぎりぎり迫った一冊。 何によって数学的な「正しさ」を認識するのか、その根拠とでもいうべきもの、正しさの深層にあるものを掘り起こす。 本書の結論はこうだ。数学の正しさの「規準」は明快だが、正しさの「根拠」は極めて非自明である。そもそも「正しさ」に根拠などというものがあるのか?この疑問への明快な解には至らないにせよ、そこへのアプローチにより、数学の「正しさ」が少しも自明ではないこと、そしてその非自明性が数学を柔軟性に富んだものにしている―――この結論のみならず、そこへ至る議論の数々が、読み手に知的な揺さぶりをかけてくる。数学の正しさを疑わない人には、頭にガツンと一撃を喰わされる。 もちろん数学は「正しい」。[Wikipedia]によると、数学とは「いくつかの仮定から始めて、決められた演繹的推論を進めることで得られる事実(定理)のみからなる体系の研究」である。そこにおけ
少し前にタイムラインで話題になっていたので、『離散数学「数え上げ理論」』を拝読した。数学畑の人らしく丁寧に書かれた説明と、単純ゆえに興味深い問いが並ぶパズル的な本だ。複雑な計算は無いので、紙と鉛筆なども要らないと思う。賢く場合分けを数える方法の本。 構成は、大きく二つに分けてあり、第一部で数え上げ問題を、第二部で数え上げ理論となっている。基礎的な知識を第一部で、理論的な議論を第二部に配置しているようだ。例えば第一部の第5章でフィボナッチ数列が出てきて、その閉じた数を表すビネの公式が、第二部の第7章で差分方程式を使って、第8章では母関数を使って証明される。 良い意味で、第一部と第二部で内容が大きく異なるわけではない。第一部も第二部も、プレゼント交換で自分のプレゼントが当たる確率のような具体的な問題を提示し、それを抽象化していく方法で議論が進んでいく。説明は丁寧で、式の展開は過剰なぐらいだ。た
最近、代数幾何を勉強し始めた。来年出す新書の準備の一環としての勉強だ。 代数幾何というのは、多変数の多項式の解(零点)の点集合(放物線とか、円とか、球などの空間図形はその一種)の性質を分析する分野のことだ。高校で教わる「代数・幾何」を化け物のようにしたような分野だと思えばいい。(間に「・」があるかないかで雲泥の差なのだ)。 実は、ぼくは昔、数学科に在籍したときは、代数幾何が専攻だった。数論を専攻したかったのだけど、成績が悪くて希望のゼミに入れなくて、同級生の「数論をやるなら代数幾何は勉強しておいたほうがいいよ」という一言で、代数幾何のゼミに入れてもらうことにしたのだ。でも、そのゼミでは、代数幾何をほとんど勉強しないまま終わった。ゼミのときは毎週、準備してきたことが10分で先生に撃墜されて、残りの時間はずっとお説教をされていたからだ。(読者に優しい数学書を書く技術 - hiroyukikoj
先日の記事 誰もがどこかでつまずいた→小学校の算数から大学数学まで126の難所を16種類に分類した 読書猿Classic: between / beyond readers を読んだ人から「やりなおし魂に火をつけるだけつけて放置するのは無責任だ、何をやればいいのか教えろ」という問い合わせがあった。 小学校の算数レベルから微積分など高校+αまで、ついている予備テストをやれば、どの章は飛ばしていいか、どこの章のどの問題を勉強すればよいかを教えてくれる往年の名著(が復刻してた) を紹介しようと思ったが(科学を志さない人にも勧められる)、買い損なった場合と人のために、web上の教材をリストにして、先の記事の補いとする。 (2017.9.6 リンク切れ等、訂正しました) 小学校〜高校 小学校の算数 中学校の数学 高校数学 大学数学基礎 小学校〜高校 小学校「算数科」,中学校・高等学校「数学科」の内容
数学嫌いはどこから生まれてくるのか? よく聞かれる「役に立たないから」なる理由は、実のところ良くて後付け悪くて言い訳であって、その実態は、算数や数学につまずいて分からなくなった人たちが、イソップ寓話のキツネよろしく「あのブドウ(数学)は酸っぱい(役に立たない)」と言い広めているのである。 ならば撃つべきは〈算数・数学のつまずき〉である。 以下に示すのは、小学校の算数から大学基礎レベルの数学まで、「つまずいて分からなくなる」箇所を集めて16のカテゴリーに分類したものである。 一度もつまずかず専門レベルまで一気に駆け上がることのできた一握りの天才を除けば、数学が得意な人も不得意な人もみなどこかでつまずいたであろう、さまざまな算数・数学の難所が挙げられている。 この分類が示そうとしていることのひとつは、同じ〈根っこ〉をもったつまずきが、小・中・高・大の各レベルで繰り返し出現することである。 たと
以前「教科書は教えてくれないけれど知らないと教科書が読めない学習語リスト」という記事を書いた。 教科書は教えてくれないけれど知らないと教科書が読めない学習語リスト 読書猿Classic: between / beyond readers 専門用語は、教科書の中で説明してあるし、専門辞書を引くこともできる。 けれども、教科書や専門辞書の説明の中には、特に説明なく使われる言葉がある。 前の記事では、これを〈学習語〉と呼んだ。 〈学習語〉は、(とくに子どもたちが交わす)日常の話し言葉には登場しにくい抽象語などが含まれている。 教科書や専門辞書の説明は、そうした〈学習語〉を知っていることが前提になっている。 知っていないと、日々の学習でつまずき、後れを取ることになってしまう。 今回取り上げるのは、〈学習語〉と似ているが、もう少しやっかいな言葉たちである。 〈学習語〉は、そうはいっても一般語であって
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