11月6日にアメリカの中間選挙が終わり、共和党、民主党の双方が勝利宣言をした。 結果として、上院(Senate)は共和党が51%の議席を確保し、下院(House)は民主党が51%の議席を確保した。 日本の報道はこの状況に対して「ねじれ国会」と批判的だが、アメリカ国内でこの状況を「ねじれ」とする報道は見られない。 そもそも、それぞれ異なる党が二つの議会で多数を占めるのは、健全な議論を経たうえで立法するという民主的立法プロセスに不可欠なもので、それを「ねじれ」と批判的に見るのは「議会で議論すべきではない」と言っているのと変わらない。 日本の報道が衆院と参院の多数派が異なる状況を「ねじれ」と表現するのは、「政権与党の方針に従え」と言っているのと同義だ。 そんな民主主義を根本から否定するような御用報道はアメリカでは見当たらない。 たとえばアメリカでは両議会の多数派が異なる場合「divided」つま