気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 高く掲げた“旗” 「デジタル情報革命を実現する!」。これが、ソフトバンクが一貫して掲げてきたビジョンである。米国のIT業界ではアップルやグーグルなどそうそうたる企業が、IT革命を力強く推し進めている。これに対して日本では、企業のダイナミックな取り組みが乏しいと言わざるを得ない。ソフトバンクの孤軍奮闘がなければ、ITビジネスにおける日本の「取り残され感」はいっそう高まっていたことであろう。 ソフトバンクは、孫正義氏が身一つで創業した企業である。一介の新興企業にすぎなかった同社にとって、「デジタル情報革命」という遠大な理想は、不釣り合いな目標と言えるものだった。しかも日本では前を走る企業が皆無であり、ソフトバンクは独力で道を切り開かなければならな