Cygamesによるスマートフォン向けゲームアプリ『ウマ娘 プリティーダービー』がオタクたちのあいだで流行っている。 わたしは健気な馬のその命を削らせて走らせ賭けに熱狂する人間どもが感動する競馬という文化自体嫌いなのだが、それに美少女を合わせ応援する魔合体文化として『ウマ娘』には先行する『艦隊これくしょん』などとの「美少女擬人化」文化の次のステージを見せており、賛同しないが美学的に関心がある(ちなみにアグネスタキオンのキャラクタは好きなのでストーリーは全部観た)。美学的に何が面白いかと言うと、『ウマ娘』はリアルな愛着とフィクショナルな愛着の文化を癒着させることに成功している。すなわち、 艦隊これくしょん:現実の戦艦への愛着+美少女=強い。 ウマ娘:現実の馬への応援+美少女=最強。リアルアイドル文化とは毛色の違うソシャゲ–美少女文化史のなかで『ウマ娘』は特有な地位を占めることになるだろう。
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