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ブックマーク / www.news-postseven.com (60)

  • X JAPANのベーシストHEATHさん(55)、がんで急逝「メンバーに闘病を伝えられないほど急だった」 YOSHIKIは緊急帰国

    X JAPANのベース・HEATHさんが亡くなっていたことが、女性セブンの取材で分かった。55歳だった。関係者によるとあまりに急だったという。 《身内に不幸があり、自分の判断で急遽日に戻って来ました》 X JAPANのリーダー・YOSHIKIが、喪服姿の写真とともにこうSNSに綴ったのは、11月3日のこと。アメリカでの「栄誉賞授賞式」などの予定を、すべてキャンセルしての緊急帰国だった。向かったのは、東京・新宿区内のとある施設。そこでHEATHさんと無言の対面を果たしていた。HEATHさんの知人が明かす。 「今年に入ってから、HEATHさんは体調の優れない日が続いていました。そこで医師の診療を受けたところ、がんが見つかったのです。その時にはかなり進行していて、残念ながら、がんの発見からわずかしか経っていない10月下旬までに帰らぬ人となってしまいました。あまりに急で、がんを患っていることや闘

    X JAPANのベーシストHEATHさん(55)、がんで急逝「メンバーに闘病を伝えられないほど急だった」 YOSHIKIは緊急帰国
    Imamu
    Imamu 2023/11/08
  • 【書評】『土偶を読む』人文知と情報論的知の対話の可能性を持つ貴重な試み

    書評】『土偶を読む 130年間解かれなかった縄文神話の謎』/竹倉史人・著/晶文社/1870円 【評者】大塚英志(まんが原作者) 考古学や縄文研究の非アカデミシャンによって書かれた書の憤る、アカデミズムのいやらしいほどの排他性を著者以上に身を以て日々経験している身としては、その正当性に限れば誰より深く同意する。しかし書を実際に読んでみるとそこにあるのは在野VSアカデミズムだけでなく、人文知と情報論的知の乖離という、もう一つの問題ではないか、とも感じた。 書へのアカデミズムの側の批判として説得力を持つのは土偶のモチーフの変遷、つまりその様式がいかなるプロセスで成立してきたかという考古学の蓄積が無視されている点だ。 デザイン的に「シンプルな造形」を任意に「原型」を設定することは、AIの研究者などがローデータを入力するための枝葉を落とし整理する手続きにそれこそ「似て」いる。カタチをデジタル

    【書評】『土偶を読む』人文知と情報論的知の対話の可能性を持つ貴重な試み
    Imamu
    Imamu 2023/05/11
    「在野VSアカデミズムだけでなく、人文知と情報論的知の乖離という、もう一つの問題」
  • ビジュアル系版ファーストテイク『一撃』にファン興奮 「V系は歌が下手」の偏見払拭へ

    「一発撮りで、音楽と向き合う。」をコンセプトに、メジャーシーンで活躍する国内外のミュージシャンの“一発撮り”を収録したパフォーマンス動画『THE FIRST TAKE』(ザ・ファーストテイク)──。失敗が許されない状況下での緊張感と、繊細な息遣いまでを拾う音質で多くの視聴者を魅了しているYouTubeの人気コンテンツとなっている。 そんなファーストテイクのビジュアル系(V系)版とでもいうべき動画が『一撃』だ。10月9日に、日比谷野外音楽堂で単独公演を行うビジュアル系バンド「キズ」が、結成4周年企画として2021年にスタートさせたこの試みは、ボーカル・来夢が毎回ゲストのボーカリストを迎え、キズの楽曲をセッションするというもの。 この企画について、ビジュアル系バンドのファンの間では、「ビジュアル系の衰退をい止める“一撃”になりそう」「実力派ボーカルがたくさんいることを世間に発信できる」と話題

    ビジュアル系版ファーストテイク『一撃』にファン興奮 「V系は歌が下手」の偏見払拭へ
    Imamu
    Imamu 2022/09/25
  • 松たか子、バッグに大量の食パン!現場で「ヤマザキ秋のパン祭り」開催か

    ベルトが肩にい込むほどの大荷物を大きな黒バッグに入れて歩くショートヘアの女性は、出演舞台「『Q』:A Night At The Kabuki」を終えて帰宅する女優の松たか子(45才)。もう片方の右脇には、楽屋でも愛用しているものなのか。筒状のストレッチヨガボールを抱えている。 そして、そのパンパンに膨れ上がった黒バッグの中身は、なんとパン。1994年から28年間もの長い間、CMキャラクターを任され続けている山崎製パンの看板商品『ロイヤルブレッド』だった。ある演劇関係者が言う。 「共演した皆さん、スタッフの方々に、パンを差し入れされていたようです。松さんの山崎製パン愛はクライアントとCM出演者の枠を超えています。今は9月ですから、まさに山崎パンの“秋祭り”が開催されたんです(笑い)。 ちなみに昨年の主演連続ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)やコロナ禍前の主演大泉洋さん(

    松たか子、バッグに大量の食パン!現場で「ヤマザキ秋のパン祭り」開催か
    Imamu
    Imamu 2022/09/14
    「おすすめの差し入れとして、明治の飲むゼリー『即攻元気』を推奨」
  • 【書評】『地下出版のメディア史』表と裏を越境することで人文知は更新されるか

    書評】『地下出版のメディア史 エロ・グロ、珍書屋、教養主義』/大尾侑子・著/慶應義塾大学出版会/4950円 【評者】大塚英志(まんが原作者) 梅原北明と聞けば、ぼくより上の世代はにやりとするだろうが、書は八九年生まれの著者によって書かれ、その学術的意義や研究書としての細部への目配りには別の誰かが評価すればいいが、近頃、気になるのはこの研究のことを言うわけでないが、かつての「在野」で自明のことであった人や領域や事象がアカデミズムにあたかも新しいことのように「発見」される傾向だ。そして、それがあたかも従来の硬直したアカデミズムの更新に寄与するようにしばしば語られる。 ぼくの世代の印象であれば、梅原北明やカストリ雑誌は、総会屋雑誌あたりで屈折しまくった左派だか右派だかわけのわからない人々が熱心に論じていた対象で、その上に得体の知れない「在野の」などと穏当に形容のしようのない怪物じみた蒐集家が

    【書評】『地下出版のメディア史』表と裏を越境することで人文知は更新されるか
    Imamu
    Imamu 2022/05/20
    何故か話題の
  • 【書評】読む側のリテラシーが強く問われるリベラルなメディア論

    書評】『コンヴァージェンス・カルチャー ファンとメディアがつくる参加型文化』/ヘンリー・ジェンキンズ著 渡部宏樹、北村紗衣、阿部康人・訳/晶文社/4070円 【評者】大塚英志(まんが原作者) ヘンリー・ジェンキンズさんとは一度だけ友人のマーク・スタインバーグからぼくと同じ頃「物語消費論」と同じようなことを書いていた人がいるよ、と引き会わされた。 彼は『スタートレック』の二次創作文化を題材にしたファン参加の文化論を展開していたが、一方では映像のメディア展開に関わっていて、その点がメディアミックスのインサイダーでもあるぼくと「似ている」という印象をマークが持ってくれた。 しかし、そういう資主義システムに奉仕する参加型文化には隠れた政治性がある、とぼくたち現場の人間は経験上知っている。ジェンキンズさんはだから民主主義のツールとしてファン参加型文化のスキームを援用しようとし、書はその双方の衝

    【書評】読む側のリテラシーが強く問われるリベラルなメディア論
    Imamu
    Imamu 2021/06/18
    ヘンリー・ジェンキンズ著『コンヴァージェンス・カルチャー ファンとメディアがつくる参加型文化』「ファン参加論に肯定的にはなれなかった」「そもそもこの国では本書はBL論での引用に落ちつくという予感も」
  • 【大塚英志氏書評】もはや日本の文学は周回遅れになった

    書評】『パチンコ 上・下』/ミン・ジン・リー・著/池田真紀子・訳/文藝春秋/各2400円+税 【評者】大塚英志(まんが原作者) 今年ならミン・ジン・リー『パチンコ』でもいいし、去年ならポン・ジュノの映画『パラサイト』、少し前ならゾンビアニメ『ソウル・ステーションパンデミック』と、韓国小説や映像に触れる度に思うのは、韓国にはまだ描くべきものが歴然としてある、ということだ。 個人のミニマムな世界では描き得ない歴史やあるいは「格差」などという妙に社会学的な言い方に収めないで「階級」を、ゾンビアニメを以てさえ毅然と描く姿を見る時、「文学」や「映画」を社会が必要としているようでひどく懐かしい。 それは中国SFにも言える。しかもそれら東アジアの表現は怯むことなく、一周先の資主義と結びつき、世界化している。『パラサイト』だけの話でなく、文革を描くSF『三体』が平然とNetflixと結びつく。そのこ

    【大塚英志氏書評】もはや日本の文学は周回遅れになった
    Imamu
    Imamu 2021/01/05
    ミン・ジン・リー『パチンコ』/映画『パラサイト』/ゾンビアニメ『ソウル・ステーションパンデミック』
  • 米津玄師の魅力を菊地成孔氏が分析「超欧米化の極例」

    シンガーソングライターの米津玄師(29)による2年9か月ぶり5枚目のアルバム『STRAY SHEEP』が国内外で大きな反響を巻き起こしている。CD不況と言われる今の時代に、なぜ彼は世界中のリスナーを虜にすることができたのだろうか。 8月5日にリリースされた同アルバムは、初週のオリコン週間アルバムランキングで88万枚の売り上げを達成。同じくオリコンの週間デジタルアルバムランキングでは史上初となる初週10万ダウンロード超えを果たしている。さらにiTunesのリアルタイムランキングでは発売直後に日を含む24か国・地域でランクイン。異例の大ヒットを記録していると言っていいだろう。 TBS系のテレビドラマ『アンナチュラル』のテーマソングとして書き下ろされた「Lemon」や、子供から大人まで幅広い世代を魅了した「パプリカ」のセルフカバーなど、米津の人気を決定づけた代表曲が数多く収録されていることもヒ

    米津玄師の魅力を菊地成孔氏が分析「超欧米化の極例」
    Imamu
    Imamu 2020/08/18
    「些かの強弁が許されるのであれば、世界文化が超欧米化(欧米文化の家畜化)に向かってるという趨勢の極例だという事もできます。King Gnuの強度と似ていると思います」
  • 『刀剣乱舞』がきっかけで短刀買った女性、人生が一変した

    ゲーム『刀剣乱舞』にも登場する人気の名刀であり、クラウドファンディングによって復元された「蛍丸」。奉納には刀剣女性たちが詰めかけた。熊県・阿蘇神社にて(時事通信フォト) 名刀を擬人化したゲーム『刀剣乱舞』などをきっかけにして、女性の間でブームとなっているのが「日刀」だ。戦前の1939年に発行された岩波新書の『日刀』(間順治著)は、2019年10月に76年ぶりに復刊すると全国から注文が殺到し、4か月弱で累計1万5000部を売り上げるベストセラーになった。名刀200の魅力と歴史を紹介する『名刀大全』(小学館)も、体価格3万5000円にもかかわらず、売れ行き好調だ。 見た目が美しく、そして一振りごとに壮大なストーリーがある--こんなにも尊く崇高な世界に、翻って言えばなぜこれまで女性たちは気がつかなかったのだろうか。 日刀を保存・公開する刀剣博物館学芸員の久保恭子さんはその理由を「刀

    『刀剣乱舞』がきっかけで短刀買った女性、人生が一変した
  • タピオカがヤクザの資金源に 「こんなに楽な商売はない」

    台湾発祥の「タピオカドリンク」が大ブームだ。繁華街を歩けば若者がカラフルなドリンクで喉を潤す姿が目に入ってくる。だが、カップ底に沈む黒いタピオカが暴力団にとって“黒い真珠”に化けていることは知られていない。実態を、暴力団事情に詳しいフリーライターの鈴木智彦氏が明かす。 * * * その店──暴力団経営のタピオカドリンク屋はJR山手線某駅に近い繁華街の一角にあった。立地も、ファンシーな店構えも、笑顔の店員も、暴力団と無関係にしか見えない。実際、働いている店員は、自分が暴力団のフロント企業でアルバイトをしているとは思っていないだろう。ましてや、SNS上にアップする写真を撮影したり、モチモチした感を楽しんでいる“タピオカ女子”たちは、その代金が暴力団に還流されているとは想像すらできないはずだ。 若い男女に混じって行列に並び、人気メニューの『タピオカミルクティー』を買ってみた。透明容器に入れられ

    タピオカがヤクザの資金源に 「こんなに楽な商売はない」
    Imamu
    Imamu 2019/06/18
    「実質的な経営者の暴力団幹部に「黒い人間たちの集合体である犯罪組織の暗喩ですか?」と訊いてみた」「ネットで『黒糖珍珠粉圓』」/「海外から仕入れた賞味期限切れカカオ豆やチョコレートを混ぜて問屋に販売」
  • 紅白出演・高槻かなこ「私を好きな人いない」の葛藤を越えて

    「第69回NHK紅白歌合戦」に出演する、テレビアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の声優9人組グループ・Aquors(アクア)。紅白を皮切りに年末年始の歌番組への出演が続々に決まり多忙な日々を送るっているメンバー。だが、グループの元気印“きんちゃん”こと高槻かなこ(25)の口からは意外な言葉が漏れた。 「私のことを好きな人はいないんじゃないか。そう思っていたんですよ」 高槻かなこは苦笑いを浮かべながら、そう語った。取材現場には“そんなことないでしょ”とスタッフの笑い声が響いたが、彼女の目は真剣だった。 今年は高槻にとって飛躍の年だった。 Aqoursとして11月に東京ドーム公演を開催し、チケットは完売。全国の映画館でライブビューイングが行なわれ、2日間の観客動員数は15万人に上った。一流アーティストに匹敵する記録を、結成わずか3年目のグループが成し遂げる快挙。紅白という舞台が用意されたの

    紅白出演・高槻かなこ「私を好きな人いない」の葛藤を越えて
    Imamu
    Imamu 2019/01/05
    「ライブもイベントも周りにはいつも8人の仲間がいて、ずっと助けられてきたんです。私は声優として、お芝居の勉強もしっかりできていないため、自分の演技にまだ納得ができないことも多くて。」
  • 【大塚英志氏書評】手塚治虫漫画を思想宣伝の道具にするな

    書評】『手塚マンガで憲法九条を読む』/マンガ・手塚治虫 解説・小森陽一/子どもの未来社/1500円+税 【評者】大塚英志(まんが原作者) 憲法九条を変えるべきではないという書の政治的立場にぼくは賛同する。しかし、その上で、書のようにその学習教材として直截の手塚作品を読ませることには違和を表明する。 手塚作品は確かに戦争を主題としたものが少なからずある。しかし手塚の表現は、まんががプロパガンダのツールであった歴史からの離脱として立ち上がった。例えば、書の解説で野上暁が言及した「勝利の日まで」は、手塚の戦争体験の反映としてのみ論じられるがそれは狭い理解だ。 この作品は大政翼賛会が主導した戦時下のメディアミックス「翼賛一家」の自発的な二次創作として描かれ、同時期の「防空」を題材とした教育映画のまんが版として目論まれている。そのことはいずれにまとめるが、「勝利の日まで」は、戦時下の少年で

    【大塚英志氏書評】手塚治虫漫画を思想宣伝の道具にするな
  • 【大塚英志氏書評】webの質を向上させる担保は何か

    書評】『情報武装する政治』/西田亮介・著/角川書店/1600円+税 【評者】大塚英志(まんが原作者) 森友問題でひどくあからさまになってしまったのは、安倍界隈の情報戦の露骨さと稚拙さだ。自民党が在野時代、いち早くSNSをつかった情報戦に手を染めたことはよく知られるが、著者はそれを「政治の情報武装」と呼ぶ。考えるに、世論をあからさまに「工作」することが透けて見えながら、世論が自らそれに「乗る」という「参加型動員」、「協働型動員」を確立したことが安倍一強の根底にある。 自分から国民が喜々として動員されプロパガンダの前衛となる、というのはかつて近衛新体制の見た夢だったが、あの時は、webは存在せず、同じように反動・復古を「革新」と言い繕う安倍政権がそれを実現したのは偶然ではないだろう。「協働」である以上、「情報武装」したのは国民も同様で、実際、今回もSNSの各所で自発的な情報戦が繰り広げられて

    【大塚英志氏書評】webの質を向上させる担保は何か
    Imamu
    Imamu 2018/04/16
    「誰もがSNS上で自身の情報操作(「インスタ映え」投稿の類)にも余念がないから、逆に「情報操作」されていることに過敏だ。その時、「あなたを操作しているのは旧メディアだ」という名指しで、被害者意識に訴え」
  • 【大塚英志氏書評】保守を語る西部邁氏の最後の書

    書評】『保守の真髄 老酔狂で語る文明の紊乱』/西部邁・著/講談社現代新書/840円+税 【評者】大塚英志(まんが原作者) 「保守」の人々がずっとぼくには奇妙なのは、この国の現在が近代によって損なわれたとする被害者感覚だ。例外は江藤淳で、「近代」が女性たちに一度開いた可能性を奪ったことへの奇妙な怒りがあったが、その江藤でさえ、戦後を占領軍によって損なわれた言語空間として描いた。 「保守」の人々は、「近代」をそのつど、「戦後」や「民主主義」や「憲法」や「左翼」に象徴させ、「近代」によってかつてこの国にあった美徳が破壊された、だからそれを回復せねばならない、と呪詛する。 だが、戦時下の「新体制」に関する当時の資料を調べていくと、同様の近代への被害者意識が繰り返し語られていることに気付く。当時は「近代」は「アメリカニズム」(その意味では今は「中国」が嫌悪すべき近代の象徴なのだろう)と名指しされた

    【大塚英志氏書評】保守を語る西部邁氏の最後の書
    Imamu
    Imamu 2018/02/01
    「「保守」の側からの徹底した戦時下の清算こそが聞きたい。そこで手を弛めるから、今時の「保守」がつけ上がるのだ」(※注:この書評は2017年12月末に書かれました)
  • 【大塚英志氏選】2018年に読みたい「『保守』とは何か」

    年末年始はじっくりとを読む良いチャンス。『週刊ポスト』の書評委員が選ぶ書は何か? まんが原作者の大塚英志氏は、「『保守』とは何か」を読み解くとして、『MUJIBOOKS 人と物 花森安治』(花森安治・著/良品計画/500円+税)を推す。大塚氏が同書を解説する。 * * * 戦時下、翼賛会の主導の下、「翼賛一家」なる長谷川町子ら複数の作家が同一の町内・家族のキャラクターをシェアして描くまんががあった。ナチスドイツの近隣組織を模倣した隣組のプロパガンダのためのものだ。 資料に当たっていくと頻出するのが「日常」ということばで、実は戦後の新聞4コマまんがに於ける、ほのぼのとした町内や家族という「日常」は、実はこの時「作られた」ものだ。 この「日常」は町内の外、つまりは歴史や現実から乖離した世界であり、小津安二郎の映画も含め戦時下に「日常」の再構築がされたことは今一度、注意しておいた方がいい。す

    【大塚英志氏選】2018年に読みたい「『保守』とは何か」
    Imamu
    Imamu 2018/01/04
    『MUJIBOOKS 人と物 花森安治』「小津安二郎の映画も含め戦時下に「日常」の再構築がされたことは」「「内閣を替えること」より「暮らし」(みそ汁)の方に関心を向ける有権者ほど、為政者にとって都合のいいものは」
  • 結婚できない男3000万人超の中国で狂い咲くラブドール産業│NEWSポストセブン

    性産業、とくにAVや「大人のおもちゃ」といった分野では、日は世界でも独特なポジションを築いてきた。日のクールジャパンは、実はこうしたアダルトコンテンツにも支えられていたわけだが、昨今、その構図が崩れてきたという。ソフト戦略を重視し始めた中国共産党の進撃は、凄まじい。ノンフィクションライターの安田峰俊氏がレポートする。 * * * パソコンに向かう青年たちと、机の上に置かれたロボットのサンプルや雑多な機械類。そんな研究室の一室で、セーラー服姿のコケティッシュな美少女が片膝立ちで微笑んでいた。 透き通るような肌に、あどけない瞳と口元。膝上10cmのスカートから伸びる細い足。白衣の男が親しげに声をかける。 「宝貝、ニーハオ。君に彼氏はいるのかい?」 「面白い質問ね。ふふふ」 表情を動かさない彼女の背後から人工音声が響いた。日はどんな国、空はなぜ青いの……? 質問を次々と聞き取り、答えていく

    結婚できない男3000万人超の中国で狂い咲くラブドール産業│NEWSポストセブン
  • 【書評】成熟をしないことが村上春樹なりの筋の通し方

    書評】『騎士団長殺し』(第1部 顕れるイデア編・第2部 遷ろうメタファー編)/村上春樹・著/新潮社/各1800円+税 【評者】大塚英志(まんが原作者) 村上春樹の新作の評判が今一つのようだ。今になって同じ話の繰り返しだ、という批判は散見するが、『羊をめぐる冒険』以降、同じ構造の反復をずっとしてきたのに今更、言われてもな、と村上に同情する。 不評というより、正確には、いささか扱い兼ねているという印象で、それは、南京大虐殺への言及があるからだろう。しかしそれも『羊』なら北海道開拓民、『ねじまき鳥クロニクル』ならノモンハン事件といった歴史を神話的な「受難」の象徴として引用してきたことの繰り返し以上のものはない。 いつもの村上なのに南京虐殺ひとつで遠巻きにする世論も何だか。だが、前作『多崎つくる』が百田尚樹よりは良質の歴史修正主義の寓話になっていたのと同様、今回も、あくまで南京虐殺で「殺した」側

    【書評】成熟をしないことが村上春樹なりの筋の通し方
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    Imamu 2017/05/29
    「「傷つく感じが素敵」とは薬師丸ひろ子の歌の一節だが、その「感じ」が中途半端に歴史に接近すると「誰かによって損なわれた歴史観」になる」
  • 石坂浩二「この役をやれなかったら60年の俳優人生が無駄に」

    「いま、芝居が楽しくて仕方がない。60年以上この仕事を続けてきて、ある意味、初めての境地なんですよ」 俳優・石坂浩二(75)はくつろいだ表情ながら、じっくりと噛みしめるようにそう語った。 石坂はいま、4月に放送が始まった倉聰脚のドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系/毎週月~金曜、昼12時半より放送)で主演を務めている。テレビ朝日がこの春より新設した、高齢者世代へ向けた昼の帯ドラマ「シルバータイムドラマ枠」の船出を飾る作品だ。 放送期間は半年間。石坂の連ドラ主演は『水戸黄門』(2002年、TBS系)以来、約15年ぶりとなる。2クールも続く昼ドラの主演は、長いキャリアの中でも経験がない。75歳にしてなお、役者としての“初”に挑み続けている。 「1969年に出演したNHKの大河ドラマ『天と地と』が大河史上初のカラー作品で、僕は割とテレビ史の中の“初めて”に関わることが多かったんです。 その延

    石坂浩二「この役をやれなかったら60年の俳優人生が無駄に」
  • ラルクの東京ドーム公演 hydeがまったく見えない席の満足度

    人気グループやアーティストのコンサートでは、チケット完売後に増設された席の追加販売が行われることがある。「制作解放席」「機材解放席」などと呼ばれ、ステージを見るのに死角が発生することを明記した上で販売されるチケットだ。ところが、L’Arc-en-Ciel(ラルクアンシエル)が4月5日に発売した「ステージバック席」は、ステージの裏側の何も見えない場所だと明記されていたため大きな注目を集めた。 「見えづらい席が販売されるのはよくあることだけれど」というのは、都内の女子大学生。一年に何度も、自分や友人が好きなアイドルのコンサートへ行くためにファンクラブに入っている。 「私が行ったことがあるコンサートにも『制作解放席』が発売されることがあります。確かにステージ全体は見づらいですが、たいてい会場には大きなスクリーンが用意されています。それに、出演者が気を遣って近くに来る回数を増やしてくれたり、手を振

    ラルクの東京ドーム公演 hydeがまったく見えない席の満足度
    Imamu
    Imamu 2017/04/12
  • 【書評】文化や国家を越えた柄谷行人の20年におよぶ講演集

    書評】『柄谷行人講演集成 1995-2015 思想的地震』/柄谷行人・著/ちくま学芸文庫/1000円+税 【評者】大塚英志(まんが原作者) ぼくが「まんがの描き方」を教える旅を始めたのはアジアとの「領土問題」がきな臭くなり始めた頃だ。2012年の秋、中国で反日デモの嵐が吹き荒れた直後、日人の姿が消えた北京にいた。その時、中国友人が「今、北京にいる日人は柄谷行人と大塚だけだよ」と笑った。日文学の講義を北京の大学でしていたらしい。 ぼくも柄谷も狙ってそのタイミングでというのではなく、偶然、そうなって、しかしぼくが北京行きを辞退しなかったように、彼もその必要を感じなかったのだろうとは思う。ぼくはむしろその偶然に感謝し、「描き方」という「方法」を携えて文化文化、国家と国家を「越える」ことは案外と悪いことではない、と思った。そして初めて柄谷の言う「トランスクリティーク」が実感できた。 柄

    【書評】文化や国家を越えた柄谷行人の20年におよぶ講演集