更なる取調べが続いた。 イミグレーションの入国審査場所から3時間は過ぎていただろうか。 みんな長時間の取調べに、少しずつ疲れが見え始めてきていた。 荷物をすべて預けさせられ、携帯電話なども取り上げられる。 そしてまた違う部屋に移動…。 移動させられた場所はガラス越しに監視されている拘置所のようなところだった。 部屋は青白い蛍光灯の下に黒い椅子が並んでいる。 壁には公衆電話。 トイレはあったが便座がない。 他には、新聞や雑誌が散らばっていただけだった。 完全に犯罪者だ。 そう感じた。 念入りに持ち物チェックをされ、ボディチェックをされ、鍵のついたその部屋に入るための最終チェック。 持ち込めたのは財布のみ。 完全に外の世界からは遮断されていた。 しばらくすると女性オフィサーから呼び出され、スタッフの2人が1人ずつ順番にまた別の部屋で取り調べをうけた。 一人目はカ