<死にたいと思うのはなぜ / 生きたいと思うのはなぜ / 死ねと叫ぶのは誰 / 生きろと叫ぶのは誰>(”春火燎原”) 4月22日に発表されたアルバム『春火燎原』(シュンカリョウゲン)のなかで、春ねむりはこう歌う。「死にたい」と「生きたい」の狭間で生々しく揺らぐ命、その寄る辺のない魂が身を置く過酷な社会の実情が浮かび上がる。この「春火燎原」という言葉には、こんな意味が込められているのだという。 四字熟語「星火燎原」をもじった造語。「星火燎原」とは、星のように小さな火も、燃え広がると広野をも焼き払うというところから転じて、反乱や一揆が次第に大きくなっていき、防げなくなることをたとえたもの。春になり生命がいっせいに目覚めるとき溢れ広がるエネルギーのように、魂の火が燃え広がるさま。 - 春ねむり『春火燎原』特設サイトより 春ねむりが掲げる、もしくはそのなかに灯る、あるいは燃えたぎる魂の火。その火は
![破壊と祝福、シスターフッドの号火――春ねむり『春火燎原』合評。精神性、ボーカル表現から紐解く | CINRA](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7cd31ad97c9a954cf1d2339f59bc74f3e7d16073/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fformer-cdn.cinra.net%2Fuploads%2Fimg%2F2022%2Fb6509629466dd1b9e7d34bc048761da8261712a91.jpeg)