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ブックマーク / cruel.org (3)

  • ISISについて:池内恵と対談

    イスラム国躍進の構造と力 『公研』2014年10月号 「対話」 池内恵 VS 山形浩生 山形:イスラーム国の人たちの言動や行動を見ると、ずいぶんと前近代的で昔に戻ったかのような印象を受けます。その一方で彼らの意識には、中東の民主化への動きとも言える「アラブの春」が大きく関係しているのだと思います。池内さんは今回のイスラーム国の登場と「アラブの春」の関係をどのように捉えていらっしゃいますか。 池内:「アラブの春」が一回りしたことで中東地域に生まれた環境は、イスラーム国にとって非常に都合の良いものになりました。その環境と言うのは、中央政府の揺らぎ、弱体化であり周辺領域の統治の弛緩です。そこに、元来イスラーム国が依拠するイスラーム過激派の戦略論がぴたりと合わさった。9・11テロに対して、アメリカは大規模な対テロ戦争を展開し、イスラーム過激派は軍事的にも情報的にも経済的にも追い詰められました。それ

    Imamu
    Imamu 2015/02/04
    「SNSのミクシィをみんなが突然使わなくなったように」「外科手術ではなく、勝手にいなくなるような処置が必要です」「生物学的なアナロジーよりもっと情報学的なアナロジーで」
  • 論座 2006/08 Book Review

    『ヤバい経済学』:お金だけが大切じゃないことを、説教としてではなく理論的に解明しようとする経済学の新潮流 レヴィット、ダブナー『ヤバい経済学』(東洋経済新報社, 2006) (『論座』2006 年 8 月号) 山形浩生 要約: 『ヤバイ経済学』は、経済学お金だけを扱うものではないことをはっきり示し、その方向性を次々に打ち出している実に楽しくも有意義な一冊だ。でも日のタコツボ経済学の世界はそれをきちんと評価できない。「お金ばかりを重視してはいけない」と年寄りの説教は大好きなくせに、ではお金以外をどうやって学問として考えようかについてまったく考えていない。書はそれをやっているのが偉大なところである。 書は刊行されてからすでにかなりの時間がたっている。ぼくは原書で読んで狂喜したし、すでに版権が取られていて自分では訳せないことを知って不安になったが(だってこんな楽しいが、どんよりした学者

    Imamu
    Imamu 2006/11/23
    経済学を説教にしてはいけない
  • NewWords 書評: 『ロリータ』は二十世紀的に不健全な変態の書である。

    (月刊New Type 別冊「『NewWords』2006年夏号 pp. 128-9) 山形浩生 要約: ナボコフは二重の意味で変態の書である。それはそこに描かれた醜悪きわまるロリコン行為(およびその美文による正当化)と、電波すれすれの深読み志向の両方からくる。この不健全さこそが二十世紀的なブンガクの一つの典型である。 『ロリータ』は不健全な変態の書だ。それはこれが、ロリコンの語源となったというだけのせいじゃない。書は嫌な後味を残す。主人公がロリータに寄せる欲望は徹頭徹尾下劣きわまりない最低の意味での劣情だというのもある。主人公の殺人の理由が何度考えても全然ピンとこないというのもある。だが何より書を構成する文のよじれ方が、その嫌な後味の最大の原因だ。 書は新訳だ。既訳は丸谷才一らにボロクソに言われており、その意味では待望の新訳だった。ところが書の訳者解説によれば、既訳は文庫化の段階

    Imamu
    Imamu 2006/09/20
    『醜悪きわまるロリコン行為(およびその美文による正当化)と、電波すれすれの深読み志向の両方』
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