上田安子服飾専門学校での「ゴシック&ロリータ論」の授業のために、ロココ時代の文化についてまとめている。ロココはロリータ文化の大きなイメージ源になっている時代だが、いま改めて思うのは、この時代の文化と政治の密接な関係だ。絶対王政下のフランスでポンパドゥール夫人がロココの花を咲かせているとき、実はイギリスではゴシックリバイバルが不吉な呻きを上げていた。ロココ文化と宮廷の結びつきは言わずもがなだが、実はゴシックと議会制民主主義の間には、奇妙な縁があちこちにあるのだ。 たとえばゴシック小説の粗であるホレス・ウォルポールは、イギリスの初代首相であるロバート・ウォルポールの息子であり、自身も国会議員だった。ホレス・ウォルポールはまたゴシック建築の中興の祖でもあったけど、英国議会の議事堂は19世紀の前半に焼けて、ゴシック様式で立て直されるに至る。やや遅れて初期ゴシック小説の傑作『ヴァテック』を書いたウイ
いや、いいんじゃないですか、青少年育成条例改正案。これはいいわ。 「漫画、アニメーションその他の画像(実写を除く)で、刑罰法規に触れる性交もしくは性交類似行為または婚姻を禁止されている近親者間における性交もしくは性交類似行為を、不当に賛美しまたは誇張するように、描写しまたは表現することにより、青少年の性に関する健全な判断能力の形成を妨げ、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの」 ……はダメなんですと。ということは、まずは近親婚や近親相姦はダメということですね。法律で禁止されてますものね。ということは『火の鳥』も『みゆき』も『日出処の天子』もダメになりますね。なかでも山岸凉子さんのマンガなんかは、相当の部分がダメになるんじゃないですか? 近親相姦に不倫にレイプ、幼児虐待にロリコンですから。手塚治虫だと『奇子』もダメになりますよね。『エヴァ』も母体を連想させるロボットに、ペニスを連想させ
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