タグ

ブックマーク / www.tachibana-akira.com (7)

  • “ネオリベ化する福祉国家”オランダから日本の未来が見えてくる – 橘玲 公式BLOG

    『マネーポスト』の2013年新春号に書いた記事を、編集部の許可を得て転載します。日ではあまり馴染みのないオランダの政界の話ですが、非常に示唆的です。 なお、文でも述べていますが、この記事の元ネタは水島治郎氏の『反転する福祉国家 オランダモデルの光と影』で、これはヨーロッパの政治状況を考えるうえでの必読書です。 ************************************************************************ 今回は、オランダの政治について書こうと思う。 おそらく、この一行だけで読む気をなくしたひともいるだろう。でもこれは日でいま起きていることを知るうえでたいへん興味深い話なので、しばしおつき合い願いたい。 オランダは、売春とマリファナを合法化した国として有名だ。アムステルダムのホテルに泊まると、各部屋に観光協会の小冊子が置いてあって、そこ

    “ネオリベ化する福祉国家”オランダから日本の未来が見えてくる – 橘玲 公式BLOG
    Imamu
    Imamu 2013/03/07
    「オランダでは、社会への同化を拒むムスリム移民がその標的となった。先進的な福祉社会は市民の参画が前提となっており、参画する気がない(能力がない)ひとびとは排除されてしまうのだ」
  • 自己啓発の歴史(3) 「自己実現」という魔法の言葉 – 橘玲 公式BLOG

    アメリカの心理学者アブラハム・マズローは良識ある理想主義者でヒューマニストだ。ひとことでいうと、とてもいいひとだった。 あちこち回り道をして28歳で心理学の博士号を取得したとき、マズローは学問の現状にものすごく不満だった。 当時の心理学は、精神分析と行動主義が対立していた。 フロイトが始めた精神分析では、ひとは無意識のなかに性的欲望を抑圧していて、それが神経症のようなこころの病の原因になる。有名なエディプスコンプレックス説では、男性は誰でも幼児期に母親との性的関係を欲望し、それが父親に禁止されることで去勢の恐怖に怯え、自我の葛藤が生じるとされた。しかしマズローは良識ある大人なので、「ひとのこころは性の欲望に支配されている」というフロイト理論を額面どおり受け入れることはできなかった。 20世紀初頭にワトソンやスキナーなどアメリカの心理学者によって提唱された行動主義は、心理学を「科学」にするこ

    自己啓発の歴史(3) 「自己実現」という魔法の言葉 – 橘玲 公式BLOG
    Imamu
    Imamu 2013/02/10
    「当時の心理学は、精神分析と行動主義が対立~マズローは、精神分析と行動主義に代わる第三の心理学として、「人間性心理学」を提唱」
  • 自己啓発の歴史(2) サイケデリックの発見 – 橘玲 公式BLOG

    カナダのサスカチワン州でアルコール依存症患者の治療にあたっていたハンフリー・オズモンド博士は、LSDで人為的に譫妄症状をひき起こすという治療法を思いついた。酒に溺れた患者たちは、のっぴきならないところまで追い詰められてようやく生活を変える決心をする。だったらLSDで重度のアルコール中毒と同じ状況をつくり出し、断酒の決断をさせればいい――。 ところが驚いたことに、LSDでトリップしただけで依存症から回復する患者が何人も現われた。そこでオズモンド博士は、1000名ちかい重度のアルコール依存症患者に大量のLSDを投与する実験を行ない、50パーセントというきわめて高い治癒率を得た。博士は、この幻覚剤がこれまで知られているなかでもっとも効果の高い“こころの治療薬”であることを認めざるを得なかった。 LSDを投与すると感覚器官にいちじるしいねじれが生じ、色が聴こえたり、音が見えたりする。この非日常世界

    自己啓発の歴史(2) サイケデリックの発見 – 橘玲 公式BLOG
    Imamu
    Imamu 2013/02/10
    参考文献:マーティン・A・リー、ブルース・シュレイン『アシッド・ドリームズ―CIA、LSD、ヒッピー革命』
  • 書評:東浩紀『一般意志2.0』 – 橘玲 公式BLOG

    話題になっている東浩紀『一般意志2.0』をとても興味深く読んだので、その感想を書いておきたい。 書のいちばんの美点は、きわめて平易かつ明晰に書かれていることだ。私のような哲学の専門外の者でも、著者の思考の航跡を正確に追っていくことができる。 すでのたくさんのレビューが出ているが、東氏はここで、「複雑になりすぎた現代社会では、ひとびとが集まって熟議によってものごとを決める理想的な民主主義はとうのむかしに不可能になった」と指摘したうえで、そのことを前提として、熟議なしでも機能するアップデートされた政治制度(民主主義2.0)や国家(統治2.0)の可能性を論じている。 書についての議論は、東氏が「ツイッター民主主義」と名づけたような、SSNを組み込んだ政治制度(アーキテクチャ)がほんとうに機能するのか、ということに集まるのだろう。だが私にとって書のもっとも美しい場面は、東氏の語る「夢」が、ロ

    書評:東浩紀『一般意志2.0』 – 橘玲 公式BLOG
    Imamu
    Imamu 2011/12/15
    この人にまで届くのか"ノージックの語る「フレームワークとしての国家」"http://synodos.livedoor.biz/archives/1869932.html 「インターネットは「同じ情報」を大量に集めることに適したメディア」
  • 女子高の生徒はなぜ望まない妊娠をしないのか? – 橘玲 公式BLOG

    男女七歳にして席を同じうせず」は封建道徳の象徴のような扱いを受けてきましたが、アメリカではいま男女別学が見直されているようです。 アメリカの心理学者、レナード・サックスの『男の子の脳、女の子の脳』に、「女子高の生徒はなぜ望まない妊娠をしないのか?」という興味深い記述があります。私は女子高のことはなにもわかりませんが、関心のあるひともいると思うので紹介しておきます。 男女共学では、男の子と女の子はごく自然に、性別によって自分の役割を決めてしまいます。だから男女共学校からは、男性のフルート奏者や女性の物理学者は生まれません。ここまではしばしば指摘されることですが、サックスは共学と別学では男女のつき合い方も異なると指摘します。 ほとんどのひとは、女子高では男子生徒と知り合う機会が少ないから、妊娠のようなトラブルも起きにくいのだと考えるでしょう。しかし実態を調査してみると、女子高と共学校で、ボー

    女子高の生徒はなぜ望まない妊娠をしないのか? – 橘玲 公式BLOG
    Imamu
    Imamu 2011/10/28
    「男女共学では、男の子と女の子はごく自然に、性別によって自分の役割を決めてしまいます」「男女別学では女の子が性的な意思決定に対して主導権を持てるので」という傾向
  • AKB48総選挙で「政治」を考える 週刊プレイボーイ 連載(4) – 橘玲 公式BLOG

    AKB48総選挙が佳境を迎えています。今回はこの“国民的イベント”を例にあげて、政治とはなにかを考えてみましょう。 原発を存続させるかどうかとか、誰が新曲のセンターポジションで歌うべきかとか、私たちの社会には決めなくてはならないたくさんの問題があふれています。争いが生じるのはひとびとが異なる利害を持っているからで、それを上手に調整しないと社会は混乱してしまいます。そうならないように、みんなが納得するようにものごとを決める仕組みが「政治」です。 独裁制では、1人の独裁者(王様)が絶対的な権力を持ちます。貴族制では選ばれた一部のひとたちが、神権制では神の意思を伝える(とされる)神官がすべてを決めます。それに対して民主制(デモクラシー)では、異なる意見を持つひとたちが討論をして、参加者全員が賛否を投じ、多数決でものごとが決まります。 ところで同じ民主制でも、国(自治体)と株式会社では決め方のルー

    AKB48総選挙で「政治」を考える 週刊プレイボーイ 連載(4) – 橘玲 公式BLOG
    Imamu
    Imamu 2011/06/06
    国政型-1人1票/株式会社型-1株1票「だれを応援するかで意見の対立~日本一(世界一)のアイドルグループに育てたいという理想は共有~1人1票よりも1株1一票の仕組みのほうがずっと優れています」
  • 「評判中毒」という病 – 橘玲 公式BLOG

    「マネーゲームと評判ゲーム」を書いたときに、僧侶・小池龍之介の「情報端末から距離を」というインタビュー記事を思い出した(日経新聞2010年12月20日)。 このインタビューで小池は、スマートフォン人気への異論として、デジタルツールを通じてひととひとがつながるのは錯覚だ、と述べている。私たちはつねに「自分が人からどう扱われているか」「大事にしたいと思われているか」を気にしていて、Twitterやメールですぐに返事がくると快感を得、返事を早くもらえないと不安になる。麻薬が快感をもたらすのは脳内物質のドーパミンを分泌させるからだが、ひとと「つながる」という錯覚はこれと同じ快感を生み出し、中毒症状に陥っていくのだという。 「情報端末から得られるのは、主に記号情報です。会話する相手の顔や声はなく、文字やアイコンだけです。人間の脳は、記号からイメージをバーチャルに再構成する性質を持っています。言語は抽

    「評判中毒」という病 – 橘玲 公式BLOG
    Imamu
    Imamu 2011/03/23
    「デジタルツールを通じてひととひとがつながるのは錯覚」「ネット空間〜『自分』が商品」
  • 1