事件の動機は永遠に、謎に包まれたままー。 去年12月17日、大阪・北新地のクリニックが放火され、25人が犠牲となり1人が意識不明の重体となっている事件。警察が容疑者と特定して捜査している谷本盛雄容疑者(61)は去年12月30日、死亡しました。事件当日に心肺停止で搬送されて以降、一度も意識が戻ることはありませんでした。逮捕後の取り調べや裁判を通じて語られるはずだった”事件の真相”を聴くことは、もうできません。 どうしてこのような事件に至ることになったのか、警察などへの取材から見えた”動機”とは―。 関西有数の繁華街・北新地のビルで火事が起こったのは、去年12月17日のことでした。現場となったクリニック内の防犯カメラが、犯行の様子を克明にとらえていました。 午前 9時43分 院長やスタッフがクリニックに出勤 午前 9時51分 患者らが続々と来院 午前10時15分 両手に白い紙袋を提げた男が来院